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2013年9月23日(月)23:47(+0900)

秋分の日=イラン暦7月(メフル月)1日

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秋分の日の今日は、イラン暦の7月(メフル月)1日。

最近、ペルシア語をかじっていることもあり、イランの文化に興味があります。イランでは、西暦(グレゴリオ暦)、イスラム暦(ヒジュラ暦)、イラン暦という三種類の暦が使われており、イラン暦が公式の暦となっています。

イラン暦は、春分の日を新年、つまり1月1日とする暦。春分の日が新年ということは、秋分の日は一年の折り返し地点、つまり7月1日になるわけで、今日がまさにその7月(メフル月)1日というわけです。

ところで地球の公転軌道は、夏至付近を遠日点、冬至付近を近日点としているので、春分→秋分の日数(約186日)のほうが秋分→春分の日数(約179日)よりも多くなっています。で、この春分→秋分の186日の日数は、31×6=186とちょうど6で割りきれるので、イラン暦の前半の1~6月はいずれもひと月が31日になります。一方、後半は7~11月はひと月30日、12月は平年29日、閏年30日で、179~180日となっています。

イラン暦はひと月31日の月が1~6月にかたまっている、という話自体は以前どこかで見たのですが、これは春分→秋分の日数が秋分→春分の日数よりも多く、かつ186日という6で割りきれる日数であるためということになります。さらに、春分→秋分の日数のほうが多いというのは、地球の公転軌道が楕円軌道だという事実に由来しているわけで、そう考えると宇宙のスケールというものを感じます。

なお、イラン暦はゾロアスター教にその起源を持ち、古代よりイラン(ペルシャ)で使われてきた暦ですが、具体的な暦法をほぼ現在のような形にしたのは最近このブログでよく紹介しているオマル・ハイヤームだとされています。

ところで、春分→秋分の日数は約186日と書きましたが、厳密には186日強です。ということは、今年は秋分の日がイラン暦の7月1日だけど、年によっては秋分の日がぎりぎり7月2日になることもあるのかな? ふと気になりましたが、勉強不足でまだよく分かっていません(汗)

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2013年9月23日(月)

自然科学,暦,イラン,イラン暦

2013年9月16日(月)16:49(+0900)

日本語では清音と濁音がなぜ同じ文字か?

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ご存知のとおり、日本語のひらがな・カタカナでは、清音と濁音を同じ文字で表します。

たとえば「ta」の音を表すひらがなは「た」ですが、これを濁音にした「da」は同じ「た」に濁点をつけた「だ」で表します。濁点は古くは用いられておらず、「ta」も「da」も同じ「た」の文字で表記していました。現在でも和歌などでは、人によっては濁点を用いない表記を使っています。

例えば英語の表記に用いられているラテン文字では、タ行の子音は「t」、ダ行の子音は「d」で、全く別の文字を使います。私の知る限りでは、世界中の清音と濁音を区別する言語の文字で、清音と濁音を同じ文字で体系的に表すというものは他に例がなく、どうして日本語の文字は清音と濁音が同じ文字なのか以前から気になっていました。

日本語は元々清音と濁音を区別していた

文字の上で清音と濁音を区別しない理由のひとつの可能性として考えていたのは、日本語には元々清音と濁音の区別が無かった、ということです。

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2013年9月16日(月)

人文科学,日本語,文字,言語,漢字,中国語

2013年9月04日(水)23:00(+0900)

オマル・ハイヤームのルバイヤート(酒を飲め、麗しき女と)

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さあ、ハイヤームよ、酒に酔って、
オマル・ハイヤームのルバイヤートより。

今回もオマル・ハイヤームの四行詩集(ルバイヤート)の紹介です。今回は冒頭の画像に挙げた以下の詩。

さあ、ハイヤームよ、酒に酔って、
チューリップのような美女によろこべ。
世の終局は虚無に帰する。
よろこべ、ないはずのものがあると思って。
(小川亮作訳、出典:青空文庫

拙訳による短歌も載せます。

酒を飲め
うるわしきと戯れよ
すべて無に帰す浮世にあれば

この詩は、ハイヤームの詩の中で恐らく最も有名であろうものの一つ。岩波文庫の「原文対照 古典のことば」では、ハイヤームのルバイヤートからはこの詩が選ばれています。

また、ネット上でもこの詩を描いた画像が比較的容易に見つかります。とりあえず「رباعیات خیام」(ハイヤームのルバイヤート)で検索したところ、以下のようなものが見つかりました。(この詩は、二行目の「チューリップのような美女(لاله‌رخی)」が「月のような美女(ماه‌رخی / ﻡﺍﻫﺮﺧی)」になっているものもあります。)

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2013年9月04日(水)

人文科学,文学,オマル・ハイヤーム,ペルシア語

2013年8月14日(水)23:08(+0900)

オマル・ハイヤームのルバイヤート(我も君も久遠の謎を)

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創世の神秘は君もわれも知らない。
オマル・ハイヤームのルバイヤートより。

前回に続き、今回もオマル・ハイヤームの四行詩集(ルバイヤート)の紹介です。

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2013年8月14日(水)

人文科学,文学,オマル・ハイヤーム,ペルシア語

2013年8月8日(木)21:51(+0900)

オマル・ハイヤームのルバイヤート(酒を飲め、若き命は)

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酒をのめ、それこそ永遠の生命だ、
オマル・ハイヤームのルバイヤートより。「酒をのめ、それこそ永遠の生命だ、/ また青春の唯一(ゆいつ)の効果(しるし)だ。/ 花と酒、君も浮かれる春の季節に、/ たのしめ一瞬(ひととき)を、それこそ真の人生だ!」(小川亮作訳)

最近(ここ数年)、私が特に関心を持っている言語のひとつがペルシア語です。数年前、11~12世紀の学者・詩人のオマル・ハイヤームの四行詩集(ルバイヤート)を読んでその内容に惚れ込み、当時ペルシア語を少しだけかじっていたこともあり、ぜひ原文で読みたいと思うようになったのが、ペルシア語への関心が高くなっていた理由です。

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2013年8月8日(木)

人文科学,文学,オマル・ハイヤーム,ペルシア語

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