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2012年7月13日(金)23:34(+0900)

広島交響楽団 第321回演奏会

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昨日(7月12日)は広島交響楽団の第321回演奏会「ダネルが描く、スラヴの魂」に行きました。指揮はチェコ・スロヴァキア出身(主にスロヴァキア?)のエヴァルド・ダネル。曲目は以下のとおり。

  • モーツァルト ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調K.261
  • ドヴォルザーク スラヴ舞曲集Op.46
  • ドヴォルザーク スラヴ舞曲集Op.72

前半一曲目のモーツァルトは指揮者によるヴァイオリン弾き振り。ヴァイオリンの弾き振りを見るのは初めてで(ピアノしか見たことない)、ダネル氏がヴァイオリンを持って現れた時は、一瞬「弦で指揮するのか??」とか考えてしまいました(^^;

前半二曲目はスラヴ舞曲集O.46(スラヴ舞曲集1~8番)。私は元々スラヴ系の音楽が好きで、それでこの日の広響にも行ったのですが、やはりスラヴ音楽は良いです。明るさの中にどこか影のような雰囲気を感じるというか、明るい光の中で、必然的に強いコントラストで光と影が現れるというか。しかし、光と影は、それらの領域が同じ視野の中に同時に存在しているというより、どこまで細かく見ても、頭の中に入ってきてからもずっと不可分な一体のものとして存在している、むしろ便宜上であっても「光と影」という言葉を用いることが憚られるくらい一体のものとして存在している、そのような印象を受けます。

この日の演奏では、パーカッション、とりわけトライアングルとシンバルが印象に残りました。曲全体を覆うように響くシンバルの音が、曲が心の中に描かせる風景のコントラストをより一層強めているように感じました。

あとは、パンフレットの曲の解説を見て思ったのが、スラヴ舞曲集はボヘミア(チェコ)の曲を基調にしているものが多いのですが、ウクライナの「ドゥムカ」に基づく曲も多いな、ということです。チェコとスロヴァキアは西スラヴに、ウクライナは東スラヴに属していますが、スロヴァキアとウクライナはカルパチア山脈の南側の平野で国境を接しており、双方の交流は地理的に容易であることが想像できます。実際のところ、ウクライナのカルパチア山脈以南(ザカルパチア/ザカルパッチャ)やスロヴァキアでは、「ルシン語」というウクライナ語とスロヴァキア語の間の子のような言語を話す人が多いらしいです。

休憩をはさんで後半はスラヴ舞曲集Op.72(スラヴ舞曲集9~16番)。前半のOp.46(1~8番)が全体的にガチャガチャとにぎやかな印象だったのに対して、このOp.72(9~16番)は全体的に落ち着いた印象でした。


なお、この日の広響は初めてS席で鑑賞しました。S席の料金は5000円。一番安いB席は学生は1500円ですが一般は4000円。つまり僅か1000円の料金差(+25%)でS席なので、S席はかなりお得だなという印象を以前から持っていたのですが、とはいえS席には敷居の高さを感じてしまい、今まではB席が主で前回ようやくA席に手を出したところでした。

今回初めてのS席の感想は、やはりベストな席で鑑賞するのは良いな、ということです。今後も良さそうな席が空いてたら積極的にS席を利用したいです♪