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2012年4月22日(日)19:28(+0900)

権現山・阿武山縦走(後編)

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前回の権現山・阿武山縦走(前編)では、毘沙門天参道入口から阿武山山頂までを掲載しましたが、今回の後編では、阿武山山頂から太田川(渡場)登山口に下山するまで、およびその後の帰り道を載せます。


阿武山山頂到着は15時38分頃。お天気や日照時間の心配もあるので、この先534m峰を経て太田川登山口までの道を急ぐことにしました。

阿武山から534m峰への道

「権現山-阿武山-太田川ハイキングコース」は、阿武山まではよく整備されていて急な坂道等は階段になっていますが、ここから先は通る人も少ないようで、阿武山を出てすぐのところは落ち葉の降り積もった急な坂道となっています。先を急ごうと思っていたものの、走るのはもちろん不可能で、普通に歩くことも困難。それでも何とか通常のペースを保とうとしましたが、急な坂に足をとられて何度か尻もちをついてしまいました。

阿武山→534m峰の道にあった倒木

阿武山から534m峰への道の途中には、道を塞ぎそうな感じで倒れている木もありました。

上八木駅方面への分岐

上八木駅方面へのエスケープルート。時間的にはまだ十分余裕があると思われるので、太田川方面に進みます。

534m峰(北阿武山)

16時17分頃、534m峰に到着。帰宅後webで調べてみたところ、ここを北阿武山と呼んでいる方もおられるようです。山頂からの展望はほぼ無し。阿武山から534m峰までも展望には乏しいです。

534m峰から太田川登山口まではひたすら下り。距離的にも阿武山・534m峰より短いようだし、17時頃には下山できるだろう、と思っていたのですが、この先かなり苦労することになってしまいました。

534m峰から太田川への道

534m峰より北は、これまでより更に通る人が少ないものと思われ、道なき道といった趣き。木にくくりつけてあるテープ類がここが道であることを教えてくれます。このテープの印を辿っていけば大丈夫だと思っていたのですが。。。

534m峰から太田川へ。。。ここはどこ?

534m峰を離れてすぐに、どこが道なのか分からなくなりました(汗) ともかくも山を降りていけばまた登山道らしきところに出るかもしれないと期待しながら、時々出くわす勾配が急すぎる部分では緩やかな勾配を探しつつ、山の斜面を降りていきました。

途中何度かGPSとgoogle mapで現在地を確認してみると、国土地理院の地図に書かれている登山道に概ね沿って進んでいるようでした。ただし、GPSは数十メートルの精度(推定)でかなり正確に現在地を示す場合もあるものの、次の瞬間には現在地として水内や上深川のあたりを中心とした半径数キロの円を示したりしており(本当の現在地はその円からも大きく外れている)、かなり不安定でした。

一応それらしい方向に進んでいることは分かっても、この先どう進むかは山勘任せ。下山できないまま夜になってしまうのではないかという不安も頭をよぎりました。ただ、暗い地面とその上に白く散った山桜(?)の花びらのコントラストがきれいでした。

534m峰→太田川の笹薮

途中、山肌から水が湧き上がっている場所を見つけたので、そこから伏流水となりつつ山を下りている沢に沿って下山することに。今までの山の斜面に比べ比較的歩きやすく、人が通っているような気も何となくしましたが、そうやってしばらく下っていると笹薮にぶつかりました。人の通った跡なのか獣道なのか、あるいはそういうのは気のせいで実は何もないのか、何となく笹の密度の低そうな場所を、笹をかきわけつつ突っ切りました。

534m峰→太田川の杉林

笹薮を突っ切り、その後出くわした別の笹薮の脇を通りつつ山を下りていくと、杉林に出ました。地面に落ちている丸太の切断面は明らかに人工的なもの。どこに出るかは分からないものの、ともかくも下山できそうなので、心にも余裕が出てきました。

再び登山道に合流?

杉林をひたすら下りていくと、伏流水となっていた沢が地上に出るあたりで、登山道を示すと思しきテープの印に遭遇しました。534m峰山頂からここまでのルートが正しかったかどうかはともかくとしても、これで無事下山できそうです。

沢を渡るロープ

テープの印から少し先では、沢を渡してロープがかかっており、何かがぶら下がっていました。何かと思って見てみると、「歩行中落石注意」との広島市の案内。落石には注意しなければなりませんが、このそっけない案内に、ともかくも登山道に合流したんだと確信できました。

帰宅後、534m峰から太田川への登山道は実際のところどうなのかとwebで登山記を検索してみたところ、このルートを通られた方の登山記をいくつか見つけました。

しかしいずれも、道が分かりにくかったとか道が無かったといった話は無し。私は沢沿いに下ってきましたが、どうもこの沢にロープが張ってあるところより上側は尾根道を通るようです。

なお、webを検索していると次のような案内を発見。

沢のロープから534m峰へは、ロープの部分で沢を渡った後、再び沢を渡り、国土地理院の地図に書いてある道の東側の尾根に出て、以降尾根沿いに登るというルートを取るようです。

小さな滝

沢を渡る部分では、沢は小さな滝になっています。滝の音が清々しい、、、のですが、滝の真ん中には大きめのプラスチック製と思しきゴミが落ちてました。。。

石の階段

沢のロープから先は、杉林の中を苔むした古い石の階段を下りていきます。なかなか趣きのある光景です。

太田川(渡場)登山口へ

麓が近づいてくると、石の階段は終わり、道は落ち葉の降り積もった坂道に。この道を駆け下り、やっと道路が見えてきました。

太田川(渡場)登山口

17時27分頃、太田川登山口に到着。534m峰からは1時間強かかりましたが、無事下山することができました。毘沙門天参道入口からここまでの所要時間は約3時間半。降水確率が高い中、天気は今までどうにかこうにか雨が降らずにもってくれましたが、ちょうど登山口を出たところで雨が降りだしました。傘は杖も兼ねて持っていましたが、山の中でさすことにならず良かったです。

八木用水取水口への案内

下山場所からすぐのところに、八木用水取水口の案内がありました。西原育ちの私は八木用水は子供の頃からお馴染みの存在で、小学生の頃には学区内を流れる八木用水を調べたこともあり、いつかは取水口にも行ってみたいと当時思っていました。ふとその頃のことを思いだし、取水口に行ってみることに。

八木用水の源流

取水口に行ってみると、太田川からサイフォンの原理で取り込んだ水が、八木用水の源流に勢いよく流れ込んでいました。思ったより水の量は少ない気がしましたが、この水がここから先、安佐南区の太田川西岸一帯の田畑を潤す水となります。

福音荘バス停

取水口から道路に戻り、太田川橋方面に歩こうとすると、すぐ近くに「福音荘」という第一タクシー筒瀬線のバス停がありました。この道には多分バスは走っていないだろうと何となく思っていたので、バス停を見つけた時は少しわくわくしました。しかし、バス停のポールは太田川橋方面にのみあるものの、張ってある二つの時刻表はいずれも「あさひが丘」方面のバスの時刻で同じ内容。ここからあさひが丘へは、普通は太田川橋とは反対方面に向かって北から入ると思うけど、ひょっとしたら八木・緑井と大回りして南からあさひが丘に入るのか? それなら、17時40分という丁度いい時刻にバスがあるのだが。。。

携帯で第一タクシーのサイトを調べてみたところ、あさひが丘方面のバスは太田川橋とは反対方向に向かう便でした。このバス停の時刻表は、太田川橋方面のバスの時刻を貼り忘れるか、間違えてあさひが丘方面の時刻を二重に貼るかしてしまったようで、太田川橋まで歩いている途中に見かけた他のバス停ではちゃんと両方面のバスの時刻が貼ってありました。なお、太田川橋方面の終バスは17時10分頃。もう30分早く家を出ていれば間に合っていたかもです。

第一タクシー筒瀬線の路線バス

福音荘バス停で第一タクシーのサイトを調べてみると、17時40分のあさひが丘行きのバスがほぼ定刻に太田川橋方面からやって来ました。この筒瀬線は本数も一日数本ですが、乗客も少ないものと思われ、乗合タクシーかワゴンのようなバスでした。バス停付近でうろうろしていた私を見た運転手さんが、太田川橋方面のバスはもう無いことを教えてくれました。写真はあさひが丘方面へと走り去るバス。

チャップリンの秘書 高野虎市氏寄贈の「警鐘台跡」

登山口から太田川橋に向かって歩いている途中、太田川沿いの狭い旧道への分かれ道があったのでそちらを歩いていると、「チャップリンの秘書 寄贈 高野虎市氏 警鐘台跡」という案内のある物体が太田川を背にした畑の中にありました。そういえば以前テレビか新聞か何かで、八木周辺出身の誰かがチャップリンの秘書か何かをやっていたという話を見たことがあった気がします。チャップリンに縁のある地が地元にあることを思い出すことができました。

第一タクシーの太田川橋バス停

第一タクシーの太田川橋バス停。太田川橋の交差点の西側、広島市内と可部を結ぶバスのバス停とは交差点を挟んで反対側にあります。

帰りのバス

帰りは上八木駅から可部線を使う予定でしたが、上八木駅に着くのがちょうど広島方面の電車が出たばかりの時刻になりそうだったので、太田川橋からバスで帰宅することにしました。写真は上八木駅付近にてバス車内より。

可部線の電車を追う

バスは狭い旧道を通っているのですが、土曜だったこともあってか道は空いており、雨の降る夕刻をすいすいと進んでいきました。梅林駅を過ぎたあたりで乗れなかった可部線の電車に追いつき、しばしカーチェイス状態となりましたが、その後再びつき離されました。


今回の権現山・阿武山縦走では、最後の534m峰からの下りで道に迷ってしまいましたが、その他は概ね順調で、心配だった天気も山を下りるまで持ってくれました。時間も3時間半と思ったほどかからず、気軽に楽しめそうなルートです。また近いうちに(今度は道に迷わないように^^;)縦走してみたいです。